事業の「結果」と「成果」の違い

事業年度を終えたら、所轄庁に提出する事業報告書類の作成や総会の準備に追われるのですが、ただ、所轄庁が用意している様式に事業の報告を記載しているだけだったとしたら、とてももったいないです。

というのも、事業報告は団体の活動してきた成果を内外に向けてアピールし、信頼性を生み出していくツールとなるものだからです。

NPOにとっての成果とは、「イベントを●回行って、●人が参加しました」といったものではありません。それは実施した結果です。

では、成果とは何であるのか。例えば、ファンドレイジング(資金調達)のセミナーを受講した人が、「寄付キャンペーンを行って10万円を集めることができた」というように、結果としてどのような変化が生まれたかを言います。


ある事業や活動をした結果を「アウトプット」と呼びます。そして、その結果から受益者にどのような変化が生まれたかを「アウトカム」と呼びます。

これをきちんと認識して伝えることで、その活動がなぜ必要なのか、見直したほうが良いのかも伝わります。
これから事業報告を作成するときに、以下の内容を意識して整理してみてください。
きっと、みなさんの活動がより伝わるきっかけになります。

1.事業計画(活動内容と目標)
 →何を達成するために(どんな変化を生むため)、何を行うのか
2.結果(何を行ったのか)
 →何を行って、どういう結果になったか
3.成果(どのような変化があったのか)
 →行ったことによって、誰にどんな変化が生まれたのか
4.課題
 →より成果を生む事業・活動を行う上で解消しなければならないこと
5.今後の展望
 →今後、何を目標に再設定して、何を行っていくか


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